当店で制作&販売しているオリジナル商品、走るんデスシリーズのパワーパックがリニューアルします。
当店で制作&販売しているオリジナル商品、走るんデスシリーズのパワーパックがリニューアルします。
とは言っても、各種の設計が終わってまだ試作品の段階ですが・・・。
コロナ禍における半導体不足の影響を受けて、トランジスタをはじめとする半導体各種はもとより。
スイッチやボリュームなど周辺機器まで手に入りにくくなったり、価格が上昇するといった状態です。
当店のオリジナル商品に使用する部品類は在庫を確保し、影響が落ち着くのを待っていましたが・・・。
とうとう在庫が枯渇するようになってしまいました。
新たに仕入れる場合も価格が従来の倍どころか、生産中止の余波で5倍や10倍に跳ね上がった部品もあります。
このままでは同じ価格で製品が生産できないため、思い切って使用する部品を変えてリニューアルすることにしました。
使用する部品を変えることにより、コストダウンも行い製品価格の上昇を抑えたいと思います。
今週より長期テストのため、レンタルレイアウトのパワーパック内の部品を変えました。
新たに使用する部品は、短期のテストでは問題ないことは確認済みです。
あとは耐久性を確認するために、というところ。
設計上は問題ありませんが、念のため長期テストを行ったうえで製品化いたします。
見た目での大きな変更は、写真の通り電源スイッチを大きなものに変わります。
従来の角形電源スイッチは生産中止につき手に入らなくなったためです。
お店にある在庫も残りわずかです。
昔の映画に出てくるような核兵器の発射ボタンみたいなスイッチでデザインはいまいち気にいりませんが・・・。
従来のものより丈夫になり、故障しにくくなりました。
また、大きさも大きくなったため押しやすくなっています。
パワーパック内部での大きな変更は使用するトランジスタが新型になります。
出力は従来のものと変わりませんが、価格が上がった分だけ発熱が抑えられるようになりました。
写真は1時間の連続運転後のトランジスタ温度を計測した直後のものです。
トミックスの古いモーターを搭載した機関車を最高速度で運転し続けるという過酷なテストでしたが・・・。
室温26度の店内において、5分後に41.0度、15分後に44.8度、1時間後に45.1度という温度でした。
温度上昇が抑えられるため、放熱器の取り付けおよびパワーパックへの排熱口設置が不要になります。
こちらは従来のトランジスタを使用したパワーパックです。
比較のため同じ条件でテストしましたが、5分後には早くも50度を超えました。
放熱器をトランジスタに取り付けた状態でこれですから、単体だと60度は超えているでしょう。
新しい部品は、今のところテスト結果は良好なので、問題がなければ2か月くらいで製品化する予定です。
おそらく順調にいけばこの秋にはリニューアル発売ということになります。
ただ、製品価格の上昇は避けられませんので、この点はご容赦ください。
まだ最終決定ではありませんが、かんたんパワーパックや自動往復運転装置は+500円くらい。
PWMパワーパックなど各種機能付きのパワーパックは+1000円くらい値段が上がる予定です。
性能よりも価格重視の方は現在の製品の在庫があるうちにお買い求めください。
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