鉄道模型専門店を開きたいと思っている方々へ・・・。
鉄道模型専門店を開きたいと思っている方々へ・・・。
なんて偉そうなタイトルつけてすいません。
先に謝らせていただきましたが、最近は自分で模型店を開きたいと思っている方々からの相談が増えています。
そういう方々から当店を・・・、というよりほとんど一人でやっているので店長自身になるのでしょうか?
他にも数多くあるお店の中から相談の対象にしていただいて、お応えさせていただくたびにただただありがたいというか、恐縮する限りです。
もけいや松原をOPENした時は35歳という、次の2月で開店7周年ですから現在は42歳を迎えようとしている、まだまだ社会経験が乏しい若輩者が発言する内容ではないかも知れませんので先に謝らせていただきました。
特に年配の社会経験豊富な方々から見れば、一笑に付すような話でしょうがどうかご容赦いただければと思います。
いろいろ受ける相談の中で店長が思っていることを、3点だけ書き連ねたいと思います。
あくまでも一般論として考えており、決して特定の人やお店のことを言っているわけではありませんのでご承知ください。
1.資金は借りないこと
資金を借りるというのは何となく通常の経済活動のようで後ろめたさは軽減されますが、言い換えるとただの「借金」です。
模型店というのはとにかく儲かりません。なぜなら他業種に比べて利益率が非常に薄いからです。ただ、決して儲かるような商売ではありませんが、あまり欲張らず一定の規模でそれなりに細々とやっていくことは可能です。
真面目にコツコツと仕事をすれば・・・という当たり前の条件が付きますが。性格的にいい加減な店長でも7年間は商売ができているわけですから。(笑)
ただ、基本的に利益が低いので経営的にはなるべくコストは抑えなければいけません。
開店方法にもよるのであまり参考にはならないかも知れませんが、店長はお店をOPENする際に1000万円ほど費用がかかりましたが、全て自己資金で賄ったため現在まで無借金経営を続けています。
というのも、お店はお客様の利便を考えてなるべく駅の近くに開店したかったわけで、駅前に住んでいない店長としては賃貸でお店を借りる必要があったからです。
自宅や所有資産でお店をOPENできる人は賃貸料に相当する分は借金して毎月返済してもいいと考えますが、そうでない人は決して借金してまでお店を作ってはいけません。
開店まではできるだけ資金を貯めておくべきで、自己資金で開店できなければ諦めた方がいいでしょう。
2.お店の場所は慎重に考えること
お店と言うのは一度OPENすると簡単には移転できませんし、できることならしないほうが良いでしょう。
これは店長の考え方なのですが、お店が移転するということは一度無くなるというのに等しいと思います。
店長は中学生の頃から本気でいつかは模型店を開くことを夢に描いていましたから、常にどういった場所にお店を開くべきかを考えて生きてきました。
大阪にあるほとんどの模型専門店さんを訪ねて、資料を作り長年にわたって研究した結果が現在の立地です。
店長の口からは他に良い場所というのは言えませんが、ひとつだけヒントになるのは例え同じようなお店が近くに何軒かできたとしても、共倒れしないほどのお客様が存在する地域に出店することです。
そうなると比較的人口の多い都市部に開店するのがリスクが少ないということになるわけですが、人口が少なければ少ないほどリスクが上がりますので東京や大阪、名古屋や福岡などに模型店が集中するのは当然の結果かと思われます。
あとは精神的なものですが、さすがに土日にお客様ゼロということはないでしょうけど、平日はお客様が一人も来店されないということがよくあります。
平日の暇な日々というのは意外と精神的に堪えます。
人口が少ないほどお客様も少なくなりますので、この精神的重圧に耐えられるかどうかも考えるべきでしょう。
3.経営が上手くいかなくてやむを得ず閉店した後のことも考えること
昔は会社を定年退職してから退職金でお店を出そうと考えていましたが、このことを考えてそれは止めました。
年を取ると冒険ができませんし、体の自由もききませんからね。
そこで、ずっと予定を早めてまだ他に仕事ができる若いうちに、頑張って資金を貯めてお店を開店したわけです。
それでも厳しいことは想像していましたが、30代のうちに経営が軌道に乗らなければやめようと考えていたので、5年間の猶予はギリギリといったところでしょうか?
参考になるかどうかは分かりませんが、相談を受けた時はできるだけこの3点を店長は伝えるようにしています。
今までに相談を受けた中で、お店をOPENさせたものの残念ながら閉店された方が2人おられます。
ちょっとでも店長が力になれていればと、その2件のお店を思い出すたびに悔やまれるのですが・・・。
ただ、どんな形であっても店長は夢を追う人を応援させていただきます。
それは小さいながらも夢をかなえた店長が、果たすべき役割でもあると日々感じているからです。
店長は作家先生ではありませんから上手く文章で表現できていないのですが、少しでも思いが伝わればと思い書かせていただきました。
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