氷河急行といえばスイスの観光列車として日本でも有名ですよね。店長も8年前に新婚旅行で乗車させていただきました。
その氷河急行がいよいよ、カトーから「アルプスの氷河特急」としてNゲージサイズで発売されます。当店には来週の水曜日午前中に入荷(1月24日追記:製造の遅れから2月1日の金曜日に入荷日が変更されました)の予定です。
発売まで1週間ほどと迫っている中、お店への問い合わせも先週から急に増えてきました。
店長が個人的な趣味でスイス型の模型をコレクションしており、おそらくブログなどにたびたび登場していることと、過去に何度か中古品でBEMOの模型を販売していたことからお問い合わせいただいているのだと思いますが・・・。
問い合わせが多くなってきたということは、みなさんも同じことを聞きたいかと思いますので、今日は多かった質問に当ブログでお答えさせていただきたいと思います。
一番多い質問が「氷河特急」と「氷河急行」は一緒の列車ですか? というものです。
この答えはズバリ「同じ列車」です。正式にはGlacier Express(直訳すると氷河の急行ですね)と呼ばれておりますので、あくまで正式には「急行」として呼ばれています。
しかしながら今の日本では長距離の急行はほとんど存在せず、急行といえば通勤で使う電車の速い版という感覚でイメージが良くありません。実車は急行とは言え観光用なので料金も高く、スピードは遅いですが「特急」とあえて呼ぶことで高級感と良いイメージを持たせているのが実情でしょう。
というわけで一般的には氷河特急と紹介されているものと思われます。カトーの商品名も「特急」なので氷河特急と呼びたいところですが、マニア的に言えば急行が正解でしょう。ややこしいかも知れませんが、ここでは氷河急行とあえて表記させていただきます。
この氷河急行ですが毎日数往復(シーズンにより異なります)が運転されていて、観光用に数社(今は2社になりました)にまたがる路線を直通運行されている列車に対して伝統的に「氷河急行」と名付けられています。
分かりやすく例えるならば、北越急行ほくほく線の列車と同じようなもので、ローカル列車の間に681系や485系の「はくたか」が走っており、この「はくたか」が氷河急行のような感じです。(氷河急行はスピードは全然速くないですが、別料金が必要な点と窓が開かないところがにているかな・・・と)
次に多い質問がカトーが発売する以外に、他にもいろいろな種類の機関車や客車があるのですか? というものです。
カトーからはNゲージとしてはまだ機関車1種、客車3種しか発表されていませんね。売れ行きによっては追って発売される可能性があるのでしょうけど・・・。
これについては店長のコレクション写真を見ていただいたほうが早いと思います。
写真の棚には氷河急行と関係がある機関車がほとんどですが、店長が持っているものだけでもこれだけの種類があります。
どれも中古品ばかりで、欠品部品を作ったり修理しながらコツコツ集めています。新品は1両4万円くらいしますのでとても手が出ませんが、カトーのNゲージは手ごろな価格で助かります。
いずれもサイズはHOゲージとなり、軌間は12mmなのでHOmと呼ばれています。日本ではBEMOというメーカーの製品が良く流通しており、写真の機関車は全てBEMO製です。というよりも他のメーカーのものはほとんど見かけません。
この中でカトーが発売する機関車はRhBという鉄道会社の形式名Ge4/4Ⅲで、写真では下から3段目の中央のデザインが新型っぽい機関車が同じモデルになります。
その後ろの機関車がその前進の形式名Ge4/4Ⅱ、上の段の手前にはそのまた前進の形式名Ge4/4Ⅰがいますが、詳しいことはまた別の機会に・・・。
こちらは牽引される客車のコレクションです。乗車してから気に入ってしまい、何だかんだと理由をつけてこれだけ集めてしまいました。(笑)
カトーから今回発売される客車は下から2段目のパノラマ客車が同じモデルとなります。ちなみに上から2段目を除いて上にいくほど塗装は古くなっています。
店長のコレクションの仕方はちょっと変わっていて、部屋が狭いから最大4両編成しか走れません。実車の編成は13両くらいあって長いのですが、コレクションはどれも1編成4両に収めています。
こちらは氷河急行ではなく、一緒に走っている普通列車の編成です。
最近の氷河急行は専用編成になったので運用が明確に分かれているそうですが、以前はこちらの客車とも混結されていたことが多かったようで、店長が乗車した氷河急行もこちらの客車の編成でした。
これらのNゲージもカトーから発売されるといいですね。もちろん店長もコレクションいたします。(笑)
3番目に多い質問は縮尺はどうなっているのですか? というものです。
ここは残念ながら1/150で再現されるので、日本型とは同じ縮尺なので並べることはできますが外国型のNゲージは1/160になりますので一緒にはできません。
実車は軌間1mのメーターゲージなので、狭軌感を出すためにあえてサイズを大きくしたそうですが、並べる車両に問題が出ますね。
この点はHOゲージの方がスマートです。縮尺は同じ1/87でレールの軌間が通常の外国型が16.5㎜なのに対して、12mmにすることで狭軌感を出しているわけです。
縮尺については、実際に模型を並べた比較写真があったほうが分かりやすいと思いますので、カトーの製品が入荷した後にまた詳しくお話させていただきます。
商品の予約はまだそれほど多くない状態なのですが、日に数件と問い合わせは多く、人気のある氷河急行がカトーからNゲージで登場するということ自体を、みなさんが気にされている証拠ですね。
発売後は店頭で実物をご覧になって、ぜひ購入をご検討ください。