ワールド工芸の近鉄デ51&デ52を組立て中です。
お店の前を走る近鉄南大阪線で活躍していた機関車なので、店頭にて完成特製品として販売する予定です。
この機関車の走っていた路線の地元にあるお店としては嬉しい製品でもあり、メーカーさんを応援したいので結構な両数を仕入れてみました。
中身はこんな感じで、いつものワールド工芸さんのキットと同じような部品構成です。
ただ、メーカーさんの方で完成品の発売がないのが気がかりです。こういう場合、たいていは組立てが難しいので・・・。

まずは手始めにボディから組み立てます。
先ほどのパーツの山の中からボディに使う分だけ出してみました。
小さな機関車なのにこれだけのパーツがあります。
上の方にある線材みたいなものはパンタグラフのパーツですね。どうやらパンタは一から組立てが必要なようで、意外と時間がかかりそう・・・。
最初にやるのはボディ外板と強度を確保するための内板を半田付けすることなのですが、いきなり難易度が高いようです。
ワールド工芸のキットの場合、いつもは外板と内板が繋がっていて内側に折り曲げるだけのはず。ところが、今回は設計の都合なのか、別々のパーツになっています。
説明書には窓枠のバランスを見ながら位置調整をしてくださいとのこと。ガイドも何もないのでコレがまた難しい・・・。
構造的に半田付けがやりにくいので、思っていたより組立てが大変でしたが、苦労しながらもボディは完成しました。
メーカー完成品が出ないキットは組立てが難しいというのは当たりのようです。
真四角の機関車であれば歪みも出にくく、組立ても幾分か楽かと思われますが、この機関車は写真のように八角形なので難易度が高いのは仕方がありませんね。
次は台枠と動力ユニットの組立てに移ります。
写真のようにボディの組立てが終わったにもかかわらず、まだこれだけのパーツが残っています。
ただ、説明書を見ると新しい構造の動力ユニットなので、こちらの組立ては楽だと思います。(旧製品の動力ユニットは調整が大変なことは経験上よく分かっておりますので・・・。)
ボディに比べればまだ楽なのですが、それでも歪まないように台枠を組立てるにはコツが要ります。
手前がデ51、奥がデ52の台枠です。ボディは両者ともほとんど同じなので、大きな違いはこの台枠の構造ですね。
手前のデ51の方が八角形のボディが強調されて見えるので美しいと思いますが、いかがでしょうか。
デ51&デ52最大の特徴がこのパンタグラフでしょう。
通常のものより二周りくらい大きなパンタグラフなので、既製品の流用ができません。
というわけで一から製作する必要があるのですが、調子よく上げ下げできるように組み立てるのが大変だったりします。
近鉄マルーンよりも朱色に近い独特の色を再現するのに、調色にかなり時間がかかりました。
元近鉄の社員さんだったお客様に、この機関車の塗装片を見せていただいて再現したものです。塗料の成分が実車とは違いますので完全とはいきませんが、かなり近い色にはなっているはずです。
まだまだ未完成なのですが、仮組みしてみたところ雰囲気はバッチリですね。
実は動力ユニットの部品が足りないため、製作はここでストップしております。
(追記)
動力ユニットの部品不足の件は、昨日メーカーさんのホームページに記載されているようです。
当店にある全てのキットに左右の台車枠を止めるメカステーという部品が2個不足しており、組立てが進めませんでした。
完成をお待ちいただいているお客様には申し訳ございませんが、昨日メーカーさんより部品が届きましたのでもう少しお待ちください。本日より製作を再開します。
また、当店でキットをお買い上げのお客様には部品をお渡しいたしますので、お手数をおかけして申し訳ございませんがお申し付けください。
メーカー完成品もどうやらホームページ上で発表されたようですね。当店の完成品はメーカーさんより少し安く、3万円+消費税くらいで販売できそうです。