カワイの車運車、ク5000にクルマを積載中です。
カワイの車運車、ク5000にクルマを積載中です。
おなじみのカワイのパッケージに入っている2両セットのク5000ですが、店頭価格2100円とお手頃価格にもかかわらず売れ行きがよくありません。(涙)
1996年に車運車でのクルマの新車輸送が廃止されているので、若いお客様にはなかなか馴染みがないからでしょうかね。
どうしたら売れるのか考えてみたところ、荷物=クルマが付いていないのもひとつの原因かと思いますので、荷物であるクルマを積載してみることにしました。
ちょうど良い具合にトミーテックのカーコレクションの新品在庫がありますので、そこから積載に向いたクルマを選びます。
まずは朱色に塗装されたいわゆる旧塗装のク5000ですが、こちらは国鉄時代が一番華やかに活躍していたイメージがあります。
そこで昭和時代という設定で、少々古いクルマばかりを集めてみました。
カローラバンを中心にトヨタ車を主に用意しましたが、満載するには少々足らず少しだけニッサンのクルマが混ざっております。
細かいことを言えば新車で発売されていた年代が、少し異なるクルマも混ざってしまいますがご容赦ください。
こちらは3色に塗装された新塗装、いわゆるトリコロールカラーのク5000です。
こちらは平成時代に活躍しましたので、比較的最近のクルマを集めました。
但し、満載するほど同じメーカーのクルマの在庫がありませんでしたので、トヨタのプリウスとニッサンのADバンを中心にいろいろ用意しました。
正確にはク5000での輸送が終了した1996年以降のクルマですが、あくまで雰囲気重視ということでそのあたりはお許しください。
カワイのク5000は写真のように簡単に上下に分離できます。
ということでクルマの積載は簡単ですね。
タイヤの下に両面テープを貼って固定しておりますので、いつでも簡単にクルマは下ろすことができます。
ク5000は8両ずつの合計16両あり、それぞれに6台のクルマを積載しましたので、合計96台分の積載作業は大変でした。接客しながらではありましたが、積載作業に8時間ほどかかっています。
実車は自走で積載しますので、2時間もあれば充分なんですけどね。(笑)
さっそく試運転です。国鉄時代なので最後尾には車掌車が付くのですが、機関車の次位にも車掌車を入れてみました。
店長がトヨタに勤めていた頃、研修施設での研修中に新車の手配をしていた方と知り合い、車運車のことをいろいろ教えていただいたことがあります。
そのときに聞いた話なのですが機関車の汚れが直接クルマに付くのを防ぐため、あえて次位に車掌車を連結していたことがあったそうです。
最後尾はこんな感じになります。やっぱり車掌車が最後尾に付くと、なんか落ち着きますね。
もうひとつ余談ですが、トヨタでは新車輸送の際はあまりクルマにカバーは付けていなかったそうです。
車運車のクルマにはカバーが付いているものと信じている方が多いようですが、カバー取付時に細かいキズが新車に付いてしまうため、実際には薄いフィルム状のシートをボンネットと屋根に貼っていました。
こだわる方は積載したクルマに、白いビニルテープなどを貼り付けて再現すると良いでしょう。
こちらは平成仕様の編成です。
車掌車が役割を終えてからは空車のコキを機関車の次位に挟んでいたと聞きましたので、それを再現しています。
本当は新車輸送の際は異なるメーカーのクルマは一緒に運んでいないのですが、トヨタ車だけでは足りませんでしたのでお許しを・・・。
それどころか実際は同じ工場で作られた新車しか積んでいませんので、車種はもっと少ないのが自然な姿となります。
より本物らしく積載するのであれば、クルマのカラーもほとんどホワイトかシルバーにして、時々他の色が混じるというのが普通です。実際の販売数も日本ではほとんどホワイトかシルバーの無難な塗装ばかりですが、模型としては見栄えがしませんからほどほどに・・・。
最近はブラック系の人気も増えているので、濃い塗装のものを多くすれば現代風となります。
平成仕様ということで、最後尾には車掌車がありません。
車運車での輸送はメーカーの工場→各地の新車センターという流れで運んでいましたので、帰りはほとんど空車となります。
理論上は半分は空車で走っていることになり、積載が面倒なので模型では空車を再現するので充分だと店長は思っていたのですが、こうやって積載してみると、やっぱり満載状態の方が良いですね。
あとは価格を算定して、水曜日から1編成ずつの限定で販売したいと思います。
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