店長のお遊び スイスの巨大EL Ae8/14 11851号機をつくる(その1)
店長のお遊び スイスの巨大EL Ae8/14 11851号機をつくる(その1)
今年に入ってからずっと忙しくて、なかなかお遊びができなかったのですが・・・。
ようやく加工依頼も落ち着いてきて暇ができたので、前から作ってみたかったスイスの巨大機関車をつくることにしました。
そうして出来たのがこの機関車です。
Ae8/14という2車体連接の電気機関車で当時は世界最大の出力を持っていて、ゴッタルド峠の機関車として活躍していました。
店長はこの機関車が大好きなのです。日本で言えば碓氷峠のEF63や瀬野八のEF67のような機関車なのですが、大きさからして日本離れしており、一目ぼれしました。
それに、もうひとつ店長が好きな理由は大きさではなく、その巨大さゆえなのか総数で3両しか作られなかった点です。
しかも、その3両ともが同時に製造されたわけでなく、別々に作られたので姿や形がみんな違うという特殊性にも惚れたのです。
今回、製作した車輌で写真のようにようやく、その3両が揃ったことになりました。
ちなみに最初に作られたのが一番奥の11801号機で、今回製作した車輌は製造2両目となる一番手前の11851号機。製造3両目の中央の車輌が11852号機となります。
ではなぜ、写真が製造順ではないのかというと、11851号機は最初11801号機に似た顔で作られたのですが、後年の更新改造で運転席ごと当時の最新の機関車の顔に交換されているからなのです。つまり、写真は顔の古い順に並べているいうことですね。
中央と奥の11852号機と11801号機は量産品が発売されており、比較的手に届きやすい価格で手に入るため以前から所有していましたが、手前の11851号機だけは金属製の高いモデルしか発売されておらず、3両揃うことはありませんでした。
余談ですが全3両のうち11801号機は現在でも動態保存機として、11852号機は博物館で静態保存機として存在していますが、11851号機だけは現存しないため量産品として発売されないという説があります。
ずっと11851号機が欲しいな・・・と思っていたところ、写真のようにたまたまタネ車が揃ったので改造して作ることにしました。
奥の機関車は当店の中古品コーナーで販売していた買取品で、しばらく売れ残っていたためタネ車が見つかれば使おうかなと考えていたところ、あるお店で中古の手前の機関車を見つけたのでタネ車として購入した次第です。
実車も当時は最新の機関車だった手前の機関車Ae6/6後期形の運転席をベースに使っていますので、ちょうど良いかと思います。
というわけで、とりあえず運転席部分を切り取って交換してみました。
屋根の深さが違うため高さこそ異なって見えますが、幅はほぼ同じなので違和感なく交換できそうです。
前面を交換しても車体側面など実車とは細かい部分で異なりますので、詳しい方から見ればとんでもない代物にはなってしまいますが、店長は雰囲気重視でタイプモデルでも気にしないため、これで充分なのです。
ただし、側面は妥協できても屋根だけはもう少し似せるためにいろいろ加工しました。
少ない実車の資料写真を見ながら、おおよその見当でそれらしく見えるようプラ板からつくっております。
屋根上機器は所有している11801号機のものを「型想い」で型をとって乗せました。
無理やり新しい運転台をくっつけた感じが実車と同じようで、いい雰囲気です。
中古品を2両使って安く仕上げた割りには、思っていたより実車っぽく出来ました。
お金さえ出せば金属製の高い11851号機は手に入りますが、自分の手を使って作り上げたタイプモデルの方が価値があるような気がしますね。
切り継いだ場所(乗務員ドアのすぐ後ろ)もなんとなくごまかして目立たないように出来ました。
自画自賛ですが、適当に思いつきで切り継いだとは思えませんね(笑)。
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