アメリカ形HOゲージのGG-1を半分にした機関車をつくっています。
アメリカ形HOゲージのGG-1を半分にした機関車をつくっています。
こちらが改造タネ車の機関車、GG-1です。
レーモンド・ローウィがデザインした有名な機関車で、流線型という概念はこの機関車から始まったとも言われています。
それを入換用に使うため、大胆にも半分に切った車両がペンシルバニア鉄道の4846号機という機関車です。
写真のように分解すると前後にあるボンネットの中に、それぞれモーターが入っている構造をしています。
モデルは数年前に製造・販売されたメハノ社製なのですが、中はシンプルかつ古い設計となっていますね。
こういう構造なので心置きなく半分に切ることができます。
まずは切断の際に邪魔になる真ん中のウエイトと配線を外します。
そうしておいて真ん中からバッサリ切断しました。
もちろん切断にはゆがみが出ないよう、写真のカットソーと台を使いました。
切断後、それぞれのモーターの配線を車輪からの集電線に接続しました。
この状態で安定して走行するかテストいたします。もし安定しなければウエイトで補重して調整するということで・・・。
テストの結果、バランスは問題なかったのですが、カーブで急発進・急停車すると自然に脱線してしまいます。
調べてみると台車の首ふりが原因でしたので、写真のように台枠とピンで固定しました。
半分にしたことで全長が短くなりますので、台車を固定しても問題はありません。
次にボディも半分に切断いたします。
切断面は実車に合わせて後からプラ板で少し延長しますので、多少ゆがんで切っても大丈夫です。
さすがに、せっかくのキレイなボディを半分に切るのは勇気が要りますね。
切断したボディと下回りをあわせてみました。
見事に半分に切られてしまいましたね。もう後戻りはできません。
それにしてもGG-1をこうして半分に切って、短くして入換機に使うなんて大胆な改造をされたものです。
ただ単に切っただけでは切断面があんまりなので、実車と同じように少しだけプラ板で延長しました。
ここは図面が手に入らなかったので、写真などの資料を見ながら継ぎ足しております。
延長した部分のスカスカの下回りには、同じように写真を見ながら排障機と連結器をつくって取り付けます。
最後にこちら側の運転席側窓のみ、実車にもある出窓を取り付けます。
そのために窓にモールドされている転落防止柵を削り取りました。
もちろん出窓は既製品にありませんので、プラ板から自作いたしました。
取付けは塗装後に行いますので、今回は試しにはめ込んでみました。
だいたいこんな感じになります。
今日のところは作業はここまでです。続きは後日に・・・。
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