ワールド工芸の下路式20m級ターンテーブルを組み立てています。
ワールド工芸の下路式20m級ターンテーブルを組み立てています。
お客様から組立を依頼されたもので、当店では3年くらい前の発売時にいくつか完成品として組立販売していた製品です。
当時は今と比べるとそれほどファインスケールのSLが普及していなかったので、しばらく売れ残っていた製品ですが今は状況が違うのでしょうね。去年あたりから在庫の問合せが増えていますので、再販が望まれていると思われます。
組立はそれほど難しくはありませんが、ベースとなるターンテーブルの底の部分のみ慣れていないと難易度は高いかもしれません。
写真のような構造となっており、広い面積でもハンダづけできる大容量のはんだごてが必要なのと、水平に段差のないように組み合わせるのにコツが必要です。車両を組み立てるのとは違う技術が要されるところですね。
いくつも組立ててきましたので、久しぶりながらも1時間程度でベースは完成です。
表側は塗装するとは言え、仕上がりに差がでてくる面でもありますので、なるべくハンダが漏れてこないように気をつかいました。
自慢するわけではありませんが、何年ぶりかの組立にしては上手くできているかと思います。
裏側はこんな感じですね。隠れる部分なので盛大にハンダづけしました。
強度が必要なので多めにハンダを使って、補強も兼ねています。
これだけ面積が大きいと半田つけの際はかなり熱を帯びて膨張します。今は冷めたので平面ですが、作業中はかなり中央部分が盛り上がっていました。
ベースの次はターンテーブルの主役でもある桁の部分ですね。こちらは車両の組立とよく似ていますので、慣れた方なら簡単でしょう。
つまり、正確に水平を出すことと90度の角をきちんと出すこと、これさえ守れば部品点数が多いので時間はかかりますが、特殊な技術を要することもなくできます。
ただ、表面にリベットなどディテールが細かく表現されていますので、ハンダは少ない目に使ってあまり漏れないようにしたほうがいいです。
こちらが組立が完成した桁です。
完成するとこのまま無塗装で飾って置きたくなるくらい美しいです。この上に載せたSLがさらに引き立つでしょうね。
店長は個人的にこの部分だけ欲しいです。リベットの美しさが何とも言えません。
接客しながらだったので少し時間はかかりましたが、一日でここまで完成しました。後は塗装だけです。
お客様のご要望により付属のキャットウォークは省略しております。この方が自然かもしれません。
ちなみにここまでの組立であれば9000円で、塗装まで含めると12500円で、持ち込みでも承っております。
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