ワールド工芸のイベント限定品、アンヒビアンバスのキットを組立中です。
ワールド工芸のイベント限定品、アンヒビアンバスのキットを組立中です。
まずは恒例のキットの中身紹介です。
驚くほど部品点数が少なく、簡単に組みあがりそうなキットなのですが・・・。
後ほどにいっぱい罠が隠されております。(笑)
このキットは動力ユニットのみとなり、別にカトーの路線バスが必要になります。このバスはドアの開閉が選べるのが特徴ですね。
実車のアンヒビアンバスはこの路線バスと同じく、国鉄バスの旧塗装の車体を用いて1両だけ試作されており、バスの車体のままレール走行用の台車装置を取り付けてレールバスとして走ることができる車両です。日本語読みで「両棲バス」という名が付けられている様に道路と線路の両方で活躍が期待されていたのですが、装置が複雑すぎるためか残念ながら普及せずに終わりました。
こちらが動力ユニットの基本となる構造体のエッチング板です。
各部品を切り抜いておくとこんな感じです。
なんとなく本体と台車に分かれているのが分かりますね。
それぞれを説明書の指示通りに折り曲げると、写真のようになります。
この折曲げをきちんと直角が出るように行わないと、完成してもまともに走行しない動力ユニットになってしまいますので、時間をかけて何度もチェックしながら組み立てます。
こちらが動力ユニットに組み込むモーターや車輪、ギアやネジなどのパーツ類です。
一番下のひもみたいなものはシリコンゴムで、通常の動力ユニットには見当たらない部品ですが、このキットでは重要な役割をしてくれます。
組立するなかでココが一番重要なところです。
モーターケースと固定用の板をハンダ付けで固定するのですが、ここが0,1mmずれるだけでモーターとギアとのスキマが変わってしまい、走行が不調なユニットになってしまいます。
簡単そうなキットに見えましたが、組立に慣れていないとまずココでつまずいてしまいますね。
こちらが完成したモーター部分です。後輪台車と一体となっていますので空間が狭くて配線にも苦労してしまいますが、上手く組み立てればこれだけでも快調に走行させることができます。
銚子電鉄のデキ3の動力ユニットはまさにこんな感じで、あの小さな車体の中身はこういう動力ユニットが入っているわけです。
ただ、そのままでは1軸駆動になってしまい、結構な重さになってしまうこのキットの動力ユニットでは全くパワーが足りません。
そこで写真のようにヒモみたいなシリコンゴムを結んで輪にしたものを使って、2軸駆動にするわけですが・・・。
これがなかなか難しいのです。いろいろ試行錯誤したのですが耐久性が低く、思ったほど駆動力を得られなかったので使うのを断念しました。結果的にシリコンゴムを使わずに2軸を動かせるよう改良して、期待通りの駆動力を得ることができましたが、良いキットなのになぜこんなものを使うのか不可解です。
ワールド工芸さんの技術力ならギアで2軸駆動にできそうなものですが・・・、価格を抑えるためなのでしょうかね。
苦労しながらなんとか完成させた動力ユニットです。
後輪台車のみが回転してカーブを曲がれるような設計になっているため、あまり急なカーブは得意ではないようです。
微調整を繰り返してこの状態でも快適に走るようにしましたが、もっと低速から走る性能を出せるように説明書とは違う位置に、この後ウエイトを搭載しております。
写真のようにバスの床板を撤去して、元のタイヤの車軸を写真の位置に固定してボディを乗せれば組立は完成です。
裏側から見るとどのようになっているか良く分かりますね。
この構造だとバスのライトや室内を点灯させることができそうです。
まだ台車の塗装が終わっていませんが、とりあえず組立は完了です。
この状態で試運転しましたが、バスがそのまま線路を走っているようで、なんかヘンな感じでした。
土曜日には現在塗装中の台車枠と組み合わせて、店頭で完成品を販売することができそうです。
数量は少ないですが1両9800円にて販売する予定なので、気になる方はお早めにお申し付けください。
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