DCCでディッチライト点滅加工が完成しました。
DCCでディッチライト点滅加工に挑戦の続きです。
ディッチライトとはアメリカで1997年頃から義務付けられている交互点滅するライトのことで、踏み切りなどで機関車が近づいたことが分かるように危険回避のため左右のライトが交互に点滅します。現在のアメリカ型機関車には必須の装備で、模型でも楽しいギミックとなっています。
今回はお客様からこのディッチライトを点滅するように加工ができないかという依頼です。初めての加工なので、お客様の機関車に加工を施す前に自分の機関車で組み込みのテストをしてみました。
昨日は組み込みまで行いましたが、ディッチライトの交互点滅は上手く機能しませんでした。
やはりCV値変更などの設定が必要なようです。
マニュアルは英語なので少し分かりにくいですが、配線は図の通りに組み込みました。ここは問題ないでしょう。
CV値の変更はカトーのD101を使ってマニュアルどおりに設定済みです。英語で書かれているので簡単に記載すると、CV49はヘッドライトの設定なので104に、CV50はテールライトの設定なので変更せず、CV51は106に、CV52は107に、CV62は196に、CV63は64に値を設定するようにと記載されているので大丈夫なはずなのですが・・・。
車両からデコーダーを再び取り外して、もう一度テストしましたが現象は変わりません。ひょっとしてデコーダーを壊してしまったかな・・・。
どうしたらいいのかな・・・と英語のマニュアルを熟読してみました。日本語マニュアルだったらすぐ分かるような内容でも、英語のマニュアルだと辞書を片手に時間がかかります。こういう時、学生の頃もっと英語を真剣に勉強しておけば良かったと後悔しますね。
マニュアルを見続けること数十分、やっと原因が分かりました。
ディッチライトに接続するDCCデコーダー側の配線を写真のようにつけ直す必要がありました。グリーンとバイオレットの指示があるのがディッチライトの配線です。
このディッチライトを配線したF1とF2のファンクションを有効にするためCV33に17を入力して完了。マニュアルによればこれでOKなはずです。
まずはライトを消灯したまま、サウンドと前進および後進のチェックです。
こちらはOKでした。動力装置が古いのでギアの音が大きく、せっかくのサウンドが少し聞こえにくいですが雰囲気はバッチリでした。
次に前照灯のテストです。点灯はOKでした。マニュアルどおりのCVの設定ではDCCコントローラーのF2ボタンを押して、警笛を鳴らせば5秒間ディッチライトが交互点滅するはずです。
写真では分かりにくいですが、ちゃんとLEDが減光して点滅してるように見えます。
後進に切り替えるとちゃんとテールライトも点灯しました。
これでお客様の機関車もディッチライト点滅加工ができますね。念のためテストしておいてよかったです。
写真では分かりにくいのでビデオ撮影もしてみました。
今回は専門的な設定の内容ばかりで、知らない人にとっては???の状態かも知れません。しかしながら同じようにディッチライトの設定で困っている方が、ネットの検索でこのページに来られた場合に解決の手助けになればと思い、あえて設定内容をそのまま記載させていただきました。
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