お手軽に改造した近鉄683系予備特急が完成しました。
以前から製作をすすめていました近鉄683系予備特急の塗装が終わり、本日ようやく完成しました。今回はクロスポイントの地方私鉄キットから製作しましたが、鉄コレをベースにしても製作できるようです。
こちらはモ683側です。ベース車に日車標準車体モダンタイプを使用しましたので、実車とは扉間の窓数の相違と車体の長さが若干短いですが、近鉄特急色のオレンジとダークブルーを塗装するだけでそれらしく見えますよね。非冷房で近鉄特急というのが何ともいえない雰囲気です。
こちらはモ684側です。こちら側の写真が資料としてあまり発見できず苦労しましたが、唯一見つけた写真で何とか形になりました。ベース車に日車標準車体クラシックタイプを使用しましたので、実車とは扉間の窓数の相違と車体の長さが若干短いですが、気にならないくらい実車と似た雰囲気になりました。実物を見たことがないので、あくまで写真のうえだけですが・・・。
もし願いがかなうなら、釣り掛け音を響かせながら豪快に疾走する予備特に乗りたかったです。
ちなみにこの予備特については、あまり知られておりませんので、ここで少々解説をしたいと思います。釣り掛け駆動の非冷房でありながら近鉄特急だったというこの車両、本当にあったの?とよく聞かれますが、本当にあったんです。
京都・橿原線特急が昭和39年に新設された際、特急車として改造された2連2本の680系の検査時の予備用として、モ683(Mc)+ク583(Tc)+モ684(Mc)の3連として1本のみ改造された車両です。だから通称「予備特」なんて呼ばれていたわけで、予備用だから非冷房だったんです。特筆すべき点としてモ683は改造当初、種車の両運転台がそのまま維持されていて単行運転が可能だったことです。実際にあったかどうか知りませんが、単行の近鉄特急って・・・。一度見てみたいですね。
それにしても今日はお母さんと一緒にお店に入ってきた小学2年生の男の子が、モ684を見るなり「あっ! 予備特や!」と言ったのにはさすがに驚きました。資料がほとんどない車両なうえ、モ683を除いて昭和51年に解体されているのにどこで知ったんでしょうね。
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